社内で使われているGHプラグインtop6

Rhinoceros-Grasshopperを使っているみなさん、どんなプラグインを入れていますか?いろいろと軽い気持ちでインストールして、便利な機能を試せるのはGrasshopperコミュニティの大きな利点の一つですよね。

しかし、意外とほかのユーザーがどんなものをインストールして使っているか、知らない人も多いのではないかと思います。

そこで、シンテグレート社内のファサードチーム所属の6人がどんなプラグインを入れているのかを調べ、5人以上が使っていた6つをピックアップしてみました(ファサードチームは主にこんな仕事をしているチームです)。全員がGH定義の作成・編集を日々繰り返すプロです。

では早速、全員が使っていたものからみていきましょう。

6人全員がつかっていたGHプラグイン

Elefront

Front社によって開発されたプラグインです。競合他社の仕事であるにもかかわらずこのブログで死ぬほど紹介をしてきましたが、Attribute User Textの書き込み、編集、読み込みを簡単にできるようにするプラグインです。複数人での作業が必要な大規模プロジェクトであれば、おそらく必須ではないかと思います。

https://www.food4rhino.com/app/elefront

Treesloth

Treeの編集を容易にするためのプラグインです。Grasshopperを使いこなすときに鬼門になりがちなTreeの整理ですが、これを使うと格段にやりやすくなります。個人的にはMatch Treeの機能が感動的でした(こちらに大まかな機能の記述があります)。

https://www.food4rhino.com/app/treesloth

日本語だとAMDlabさんの解説が充実しています。

【Grasshopper】Tree操作に便利なプラグインTreeslothのご紹介

上の二つは日々の業務で使うことがとても多く、事実上の社内標準といえるのではないかと思います。次は6人中5人が使っていたプラグインです。

5/6が使っていたGHプラグイン

Anemone

繰り返し処理をできるようにするプラグインです。弊社ムンチョル氏は以下の記事のように、複数の3dmファイルへの一括処理に使っていました。

初心者の方へのチュートリアルとしてはこのyoutubeこちらのブログの方が優しいと思います。僕は普段の仕事ではあまり使いませんが、GHでできることが一気に広がるプラグインだと思います。

https://www.food4rhino.com/app/anemone

GHExcel

Excelファイルを読み書きするのに便利なプラグインです。施工のための数量算出・管理のためにExcelでデータを書き出すことがけっこうあるので、そのためのランクインでしょう(ちなみに、下で紹介しているLunchboxにもExcelの読み書きコンポーネントはあります)。

https://www.food4rhino.com/app/ghexcel-interface-excel

Human

いろいろなGHの便利機能を集めたプラグインです。オブジェクトやattribute読み込み、パスの整理など、上にあげたプラグインと重複も多いのですが、あると便利な機能が網羅されています。以下で各メンバーに、それぞれ使っている機能をあげてもらいました。

Layer Table: 3dm上にあるレイヤの表を、worksessionでattachされているファイルのものも含めて取得できる。レイヤの構成をまとめて確認できるので、バッチ処理時のエラーの原因チェックなどに使える

Ishihara

Custom Preview Lineweights: 線やカーブを見やすくするのにたまに使う

Makanae

Offset Brep: Offset Surface と違ってPolySrfの面結合を保ったままOffsetができる。挙動が少し不安定
Closest Brep: Brep closest pointの逆。block instanceに近いオブジェクトを探すのに楽

Morimoto

https://www.food4rhino.com/app/human

Lunchbox

こちらもHuman同様、いろいろな機能が含まれているプラグインです。Quad PanelsやTriangle Panelsなどのsurfaceを分割するコンポーネントや、surfaceからグリッドを作るコンポーネントが含まれています。そのほかにもcsv, JSON, xml書き出しなどにも対応しています。こちらでも各メンバーに使っている機能をあげてもらいました。

Flatness check: デフォルトのIsPlanarとは違い、変位の値まで出してくれるのがgood
Patch surface: Rhinoコマンドのpatch surfaceぽいものができる

Evon

Sort Duplicate Values (sortとsetを使えば済む)

Ishihara

https://www.food4rhino.com/app/lunchbox

まとめ

以上がシンテグレート社内でよく使われていたプラグインでした。

改めてみると、Attribute User TextやTreeなどの、GH内のデータ構造を整理・確認するようなプラグインが上位に来ていることがわかります。これは

  • 比較的チームでのGH編集作業が多く、
  • 施工用のデータをきちんと書き出すことが求められる

という、シンテグレートの仕事の性質をよく表しているなー、と感じますね。いずれもダウンロードして損はないプラグインなので、ぜひ一度使ってみてください。

kantaro.makanae

当blog編集担当。入社3年目、前職は設計事務所。 シンテグレートの会社や仕事について、新人目線で書いていきます。銭湯と飼い犬をなでるのが好きです。

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