Elefrontについて#6 -ブロックについて
Elefrontについての追加記事です。
今回はブロックの操作方法を紹介したいと思います。
ブロック機能は、AutoCADやRhinocerosを使用している人なら、使い慣れている方も多いでしょう。
Elefrontには、そのブロック情報をGH上で扱えるように、参照や編集、配置などを行う様々なコンポーネントがあります。
今回は、ブロックをまとめてGHで読み込んで配置する方法を紹介します。
この方法には、
・ブロックを変更する操作をファイルごとに行うことができる
・操作が軽くなる
・パーツのデータを分けて管理でき、混乱が生じづらくなる
というメリットがあります。
まず、事前にパーツとして複数のファイルが入ったフォルダを用意します(この段階では詳細モデルである必要はありません)。
これらのファイルはブロックと対応しているので、ブロックの個数分ライノファイルがあります。
今回は以下の分業体制でモデリングを行っていきます。
Aさん:金物(ブロックモデル)の配置検討
Bさん:金物の詳細検討
Aさん:金物(ブロックモデル)の配置検討
まずは、事前に用意したブロックをElefrontのコンポーネントを使ってGrasshopperに読み込んで配置していきましょう。
使用するコンポーネントは「List Block Folder」と「Import Linked Block」です。
「List Block Folder」はフォルダのパスを入力すると、そのフォルダ内にあるライノファイル名を返します。
「Import Linked Block」はフォルダパス、ライノファイル名を入力してブロックを呼び出し、Planeで位置を指定することでブロックを配置します。
まだ詳細検討がされてないブロックが配置されました。
また、これらのブロックはデフォルトでは参照元のブロックとリンクしているので(「Linked block」)参照元のファイルを編集すると、更新して書き換えることが出来ます。
Bさん:金物の詳細検討
次に、金物を詳細に検討していきます。
使用する金物は、パネルを支持するためにマリオンと繋ぐ役割を担っています。
フラットバーとパネルの関係性を考慮しながら、規格材などを用いてモデリングしていきます。
モデリングする際は、「Linked block」の機能を有効活用するためにリンク先のファイルを編集します。
配置モデルの更新確認
Bさんの作業が終わったら、金物を配置したモデルを確認してみましょう。
簡略化されたモデルから、詳細モデルに更新している確認できます。
今回扱った金物の種類は少ないですが、実際のプロジェクトでは金物の種類が多くなり、関わる人も増えます。
その際に、ブロックの管理が機能していないと、混乱してしまいます。
モデリングする際は、ブロックをやみくもに配置するのではなく、ブロックの管理フォルダから呼び出して配置する、というような方法をElefrontを用いて定義しておくとプロジェクトを円滑に進めることが出来ます。
以上が、Elefrontのブロックコンポーネントの使い方の一例でした。
今回は、ブロックを読み込んで配置する方法の説明でしたが、他にも、ブロックを定義する際に使用する「Define Block」や、ブロックを分解する「Deconstruct Block」などのコンポーネントもあります。
特に「Define Block」はブロックを定義する際に、「User Attributes」を定義できるので便利です。
このように、今までブログで紹介したコンポーネントを組み合わせて活用できるところもElefrontの良い点です。
ここまでのブログでElefrontの主要なコンポーネントを一通り説明できたかと思います。
これらの機能を駆使して、よいElefront Lifeをお過ごしください。