シンテグレートの仕事#3 -ソフトウェア開発、CADセールス-

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#1と#2でシンテグレートの主要な仕事を見てきました。#1は複雑な形の建築を作るサポート#2はBIMモデルを作るサポートでした。これらに加えて、シンテグレートではソフトウェアを作る仕事、CADを売る仕事もしています。

ソフトウェア開発

シンテグレートでは、これまでRevitのプラグイン開発や、Catiaプラットフォーム上でのプログラム開発を行ってきました。例として、ALPOLICという建材の自動設計プログラムを見ていきましょう。

ALPOLICは、表面にアルミ、芯材にプラスチックを使用したアルミ樹脂複合版です。軽くて強く、平滑で均一な仕上がりであり、様々なサイズに加工がしやすいことから、建築の内装、外装に世界各国で使われています。

まず任意の建物の形に対して、様々なサイズのALPOLICの割付を自動で試行することができます。割付をしたい壁面の大きさや形に合わせて、割付のサイズは自動で切り替わるようになっています。

割付を行った後はレンダリングを行い、光沢や色などをわかりやすく確認することができます。

割付、各板のサイズや色、光沢が決まったら、それらの情報をすべて自動で表にまとめることができます。

さらに、パネル一枚一枚について、工場でつくるための図面まで自動で書き出すことができます。これは外装へのパネルの割付が決まった段階で、すべて自動で行うことができるため、設計の作業の省力化、ミス発生率の低下につながります。

これまでの業務にプログラムによる自動化などを取り入れたいが、どこに取り入れられるかわからないという企業の方も多いと思います。そのような企業の方からお話を伺い、業務に自動化のプロセスやBIMを取り入れる提案の業務も行っています。

ソフトウェアの販売

シンテグレートはCatia/3D experienceの販売代理店でもあります。Catia/3D experienceは、プロダクトデザインや航空機設計などの業界ではよく使われているCADで、その成り立ちから曲面の造形に強いという特長があります。また、クラウド上でモデルの操作を行うため、大容量のモデルでもパソコンのスペックに左右されづらく、安定したスピードで操作できるという長所もあります。日本の建設業界ではあまりつかわれていないCADですが、土木等も含めた大規模なプロジェクトでは利用しがいがあるかもしれません。

シンテグレートはゲーリー・テクノロジーズ(GT)出身のエンジニアたちによって設立された会社で、GTではよくCatia/3D experienceが使われていました。そのため、シンテグレートの中にもこのソフトで建築のプロジェクトをこなしたメンバーが複数います。Catiaの導入を検討している建築・建設産業関連の方がいらっしゃれば、ソフトのサポート、導入時のトレーニング、実際のプロジェクトでの使用補助などで力になれると思います。

kantaro.makanae

当blog編集担当。入社3年目、前職は設計事務所。 シンテグレートの会社や仕事について、新人目線で書いていきます。銭湯と飼い犬をなでるのが好きです。

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