鳥取県立美術館の関連イベントでVR/MRの展示をしました
2021年3月20日に、鳥取県立美術館のPRイベントでVR/MRのコンテンツを出展しました!!盛況の中、無事イベントを終えることができました。地元メディア(新聞やテレビ)にも取り上げていただきました。2025年春頃に開館予定の鳥取県立美術館の良いPRとなっていれば何よりです!!当日の様子などをこちらに記載いたします。
鳥取県立美術館 と Art Academy
【鳥取県立美術館】
人々が集い、楽しみ、交流や活動し、とっとりのアートを発信する拠点として、鳥取県立美術館の計画が進行中です。鳥取県立美術館パートナーズ株式会社(大和リースを代表とする企業グループ)によって整備、運営がされており、2025年春に開館予定です。デザインアーキテクトは槇総合計画事務所です。詳しくはこちらを参照ください。https://tottori-moa.jp/
【Art Academy -2021- とっとり】
「いましかできないことをやろう!」の言葉をキーワードに、建設予定地で「最初で最後」のワークショップイベントを実施。前回までは、名画を題材にしたモザイクアートの制作などを実施。
詳しくはこちらを参照ください。
https://www.chubu-furusato-tottori.jp/src/wp-content/uploads/2020/12/540be0add08a4eb6df26d179860a62f4.pdf
01:コンテンツ制作、イベント参加の経緯
鳥取県立美術館パートナーズ株式会社、槇総合計画事務所の依頼で、シンテグレートのグループ会社のVICCがCGパース・VRコンテンツを制作していました。これらのデータが今回のArt Academyのワークショップに活用できるのではないかと考え、弊社からご提案をし、イベント用に改めてVR/MRコンテンツを制作いたしました。
パース制作:株式会社VICC https://vicc.jp/
02.VRコンテンツ
おもに、美術館内部空間のイメージを共有できるコンテンツを制作しました。空間には、美術館を利用する際のイメージが膨らむように、家具やオブジェの配置をしていました。展示室に動物のオブジェなどを展示していましたが、これらが、子供たちには非常に喜ばれました。VRゴーグルはOculus Riftと、HPからご提供いただいたReverb G2 VR Headsetの2種類を使いました。
03.MRコンテンツ
VRコンテンツとは別に、MicrosoftのHololens2を使い、計画予定地の同じ位置に等身大スケールで美術館が出現するコンテンツを制作しました。
機材を実際に使ってみると、操作とその反映までに時間がかかったり、実際に建てられるところと大きなずれが生じるなどの問題が生じました。また、日光が強い環境下だと見づらいこともあったため、サンバイザーをかぶせるなどの対応もしました。たまたま天候があまり良くなかったため、コンテンツが完全に見えなくなることはありませんでしたが、屋外での使用にはまだまだ課題があるという印象です。
しかし、現実世界の中にヴァーチャルに美術館が見えるという体験は、ほぼすべての来場者の方にとって初めてのものになったのではないかと思います。体験者のなかには、恐る恐る体感される方もいましたが、現実とCGの複合する体験は、新鮮で非日常の体験となっているようでした。
04.イベントの様子
大小約15のさまざまなワークショップが開催されていました。
あちらこちらで子供たちが楽しんでいる様子が!!
今回のイベントは「いましかできない」貴重な体験をテーマに、子どもから大人までが楽しめる企画がさまざまに用意されていました!
当日は、あいにくの雨予報…
お昼まで晴天であったものの、午後から天気が崩れはじめました。一時は風もふき大降りになるかと思いましたが、終了時刻までなんとか持ちこたえました!!
我々のブースは、お客様が途切れることなくつづき…、、ご飯も食べる間もなく、終えることとなりました。
(龔さん・白倉さん、大変お疲れ様でした!!)
05.まとめ
今回、VR/MRコンテンツの制作から提供をおこないましたが、イベント振り返ってみると、来場者はおおむね3パターンくらいの傾向があったのかと思います。
・どのような美術館になるのか、全容を確認している方。(利用者目線)
・どのような美術館になるのか、空間構成、家具配置や動線などの詳細を確認している方。(運営目線)
・エンタメ的に楽しんている方。
今回、槇事務所の設計者の方々が直接に来場者の方へ説明されている場面がありました。プランニングした意図、そこでこれから行われるアクティビティなどのイメージを伝えていました。設計図面・静止画だけでは伝わりにくいことがらも、VRやMRなどの先進技術を用いてビジュアライズすることにより、伝わりやすく、また、体験されている方々は、能動的に空間を動く体験により、理解が深まるのだと、感じました。
わたしは、以前に勤めていた会社で、VRやMRの技術を活用し、毎年200人~300人程度の研修をおこなってきました。様々な被験者をみてきましたが、お子様へのコンテンツ提供は初めてでした。お子様にとって、どのような反応があるのか、個人的な関心もありました。子供たちは操作も覚えるのが早く、適応するのが非常に早かったように思います。日頃からゲームなどをしているからでしょうか…。こういった先進技術が当たり前のようにに日々のあらゆるところで活用される時がもう近くにあるではないかと感じました。
VRやMRなどの先進技術は、作りて側とユーザー側のコミュニケーションを円滑にし、時代に即したプレゼンテーションができるのだとあらためて確信しました。
謝辞
まず来場された鳥取の皆様、コンテンツをご覧いただきありがとうございました。槇事務所、美術館整備局、大和リース、盛り上げ部会等の関係者様、設営や諸々の準備にご協力いただきありがとうございました。最後に協賛企業として、株式会社日本HP様・日本マイクロソフト株式会社様のサポートをいただきました。特にHP様にはVRヘッドセット他、最新のすばらしいデバイスをご提供いただきました。深く感謝いたします。