Elefrontについて#2 -User Attributesとは

 前回の記事で説明したようなモデリング方法を行ったことがない人にとっては、どのような仕組みでジオメトリに情報を定義するのかイメージが付きにくいと思います(私も初めて使ったときは、こんな使い方があるのかと驚きました)。
今回は、その情報を定義するための枠組みについて説明していきます。

実はもともと情報定義の機能がRhinocerosにはある

 前回は、Elefrontに関連付けてジオメトリに情報を定義する話をしました。
よって、Elefrontを用いることではじめて使える機能だと思ったかもしれません。
実際は、ElefrontはRhinocerosにある機能を効率的に使用するためのもので、Elefrontを使わなくてもジオメトリに情報を定義するのは可能です。
しかし、Rhinoceros上で手作業で名前などを入力していくとミスが起きやすくなるので、あまりお勧めはしません。

それがUser Attributes

 では、実際にRhinocerosのどこに情報を定義する場所がどこにあるのか探してみましょう。
Rhinoceros上でジオメトリを選択すると、デフォルトではジオメトリのプロパティ欄が表示されます。
そこには、そのジオメトリに関する様々な情報が記載されています。
その中の一つに、「Attribute User Text」という「key;value」情報を格納する場所があります。
この「key;value」対応関係を「User Attributes」と呼び、先程から言っているジオメトリへの情報の定義というのは、ここで行うことができます。

テキスト情報を格納する場所

Key と Value

 ここで、詳しく「User Attributes」について見ていきたいと思います。
「User Attributes」は「key;value」の対応関係を定義することで意味ある情報として活用することができます。
Keyには”項目名”を、Valueには”値”を記入していきます。

例 {key ; value} = {名前 ; モデルA} 

そうすることで、Keyを指定すると対応するValueを呼び出することができます。
また、この「User Attributes」は一つのジオメトリに対していくつでも作成することが可能です。
あまり多く作り過ぎても情報過多になってしまうので、必要な情報を見極めて、定義していきましょう。

key ; valueの使用例

ここまでが情報を定義する枠組みに関する内容でした。
これらの内容を応用することで、ジオメトリをデータベースとして扱い、より高度にジオメトリを管理することが可能となります。
次回からはより実践を意識した内容になります。
お楽しみに~。

次の記事はこちら

yoshiki.ono

主にファサードプロジェクトを担当。 RHやGHに関する、技術的な内容について書いていきます。 O型。

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